人は亡くなると7日ごとに裁判を受けるといいます。その時に守ってくれる仏様が、初七日はお不動さん、二七日がお釈迦さんと7日ごとにお守りくださる仏様が変わっていくのです。ちなみにお地蔵さんは五七日の仏で、その時の裁判官が閻魔王だそうです。閻魔王が裁く中で、お地蔵さんが「いやいやそうは言うけど、○○にはこんな良いところがるんじゃ」と弁護するのが35日(五七日)、今後どの世界に行くのかが決まる大変な日なのです。何とか極楽への道をと当寺のお地蔵さんにお願いするのが、『道明供養』という、この地方のお参りなのです。『わしが死んだら 朝田の地蔵へ 振袖を』~これは元禄のころに詠われたと伝えられていますが、着物は服に変わりつつあるとはいえ、今でも参詣される方は、宗派を問わず、衣類を1着持っていらっしゃるのです。本堂の天井には、故人の衣類が掛かっています。8月16日から23日、人々は衣類を通して故人の霊をなぐさめるため、初盆のお参りに訪れます。8月23日22時30分、7人の出仕僧の読経の中、地蔵菩薩の厨子の幕が下り、扉が閉められます。その後、参詣の方々と故人の衣類を焼き、最後の供養をし、朝田寺の1年が終わるのです。