蕭白は、28歳と、34・5歳ころの二度にわたり朝田寺を訪れ、11点の作品を残していきました。毎年4月20日から5月5日の牡丹の季節、朝田寺書院で11点すべてが公開されています。
衣類が掛かる本堂に座して、地蔵菩薩を前にし、その守りとして『阿吽の獅子』を描き、書院に寝そべり、酒を飲み、ほろ酔い気分にいい気持ちで『ひっくり返った布袋さん』を描き、南廊下の広縁に向いあって吠える『獏』と『鳳凰』を彩色豊かに描き上げたのか・・・・・・・・・・
美術館では観ることができない、感じることができない「蕭白」がここにある。