永代供養墓句碑

朝田寺永代供養墓句碑

台風4号は大した被害もなく、あっという間に通り過ぎていきました。

朝田寺の永代供養墓は、身寄りがなかったり、跡継ぎがないために造った小さなお墓です。その両脇の槇の大木はちょうど花をつける時節で、台風が過ぎた後、墓地一面に茶色い花がいっぱい落ちていました。

掃除途中で用ができ、夕方、掃除の続きをしようと庫裏を出ると、男の方3人が帰る姿がありました。永代供養墓の周辺の掃除をしようと竹箒を握った時、プーンと線香のいい香りがしました。さっきの3人組がお参りしていかれたようです。

身寄りがないから、跡継ぎがいないからと、お寺が面倒を見てくれるお墓を希望されたのですが、いざその方が亡くなられてお墓ができると、けっこうお参りされる方があるのです。甥っ子であったり、姪っ子であったり、友達であったり、その人が生前どんな生き方をしてきたかで決まるのでしょうね。

永代供養墓ってもっと寂しいものかと思っていましたが、こうしてお墓が立ってみると、お参りになる人も多いし、お花もよくかわっているし、お墓の中の故人もきっと喜んでいるんだろうな・・・・・・掃除をしながらそんなことを思っていました。