釈迦如来(朝田寺の坊主の独り言)

釈迦如来

歴史的に実在した唯一の仏、それが釈迦如来です。

王子として生まれたシッダールタは29歳で出家し、故郷を離れ求道生活に入ります。当時の高名な宗教者について修行や、呼吸法や断食などの修行を続けていましたが、それでは満足できませんでした。そして、苦行をやめてガヤーの町の近くの菩提樹の下で禅定にはいり、3週間の瞑想の後に、悟りを開きます。釈尊35歳のこととされます。その後、入滅するまでの45年間、説法をし、仏教の基礎を築きました。

定印を結ぶ釈迦如来
釈迦の定印を結ぶ釈迦像

余談ですが、両手の手の平を上にして、左手の上に右手を重ね、左手と右手の親指を合わせ、おへその下におきます。座禅をする時の手の形は「釈迦の定印」といいます。この手の形を知っていると、阿弥陀如来と釈迦如来を見分けるのに便利です。

さて、二七日の裁判官は初江王(しょこうおう)です。その前に死者は「三途の川」を渡らねばなりません。ここで弁護するのがお釈迦様なのです。