今年最後の朝田寺紅蓮
今年最後の朝田寺紅蓮をいけました99月15日(土)、最後の一輪を花瓶にいけました。私は、中学校の頃から、自己流で蓮の花をいけてきました。
蓮の葉は、池から切ってきていけるだけでは、30分もたたないうちに、周囲が白っぽくなってきて枯れてきます。蓮の葉をもたせるためには、『水揚げ』をしてやらなくてはなりません。
①ヤカンに水を入れ、火にかけておきます。合わせて、根じめに使う蓮の茎を何本か用意しておきます。
②若い葉は枯れやすいので、古い葉できれいなものを選んで切ってきます。大・中・小といけたときのバランスを考えて、切ってきます。この時、花瓶の根じめに使う茎も何本か用意しておきます。
③葉をバランスよく切りそろえ、沸騰した湯に茎をつけ、5分ほど煮ます。その際、湯気が葉にかからないよう、うちわで扇いでやります。
④5分煮たら、冷水で茎を十分冷やし、花瓶に生けます。
⑤花と実をいけて、根じめで固定し、出来上がりです。
暑い夏、朝田寺の地蔵盆が始まると、毎朝蓮をいけるのが私の仕事でした。炭火をおこし、池で蓮を切り、水揚げをするころには、汗びっしょりになりました。生けた蓮を見て感動してくれる参詣の皆さんの顔をみるのは嬉しかったのですが、池から蓮がなくなったときには、これで蓮を生けなくてすむとホッとしたことを思い出します。
でも、今は、生けた蓮を見て喜んで下さる方の顔を見るのが楽しくて・・・・・。最後の蓮を生けてみました。また来年・・・・・・・・・。