ありがとう(有難う)とは・・・・・・・・・
人の生(いのち)はうくるは難(かた)く 死すべきものの
生命(いのち)あるも ありがたし (法句経より)
人の命というものは、命を受けることは難しい。いずれは死が待っているが、生きているということはありがたいことだ。
人の命について考えてみると、私には父と母がいます。父と母にはそれぞれの父と母がいます。父母の人数は2+4で6人になります。さらに3代さかのぼると4人の父母にそれぞれの父母がいますから8人、6人と合わせて14人・・・・・・こうしてどんどんさかのぼっていくと、私と命がつながっている父母の数はどんどん増えていきます。20代さかのぼると4,194,304人の父と母がいることになります。
そのうちの一人が欠けても、今の私は存在しません。そう考えると、命をいただくということが如何に難しいことか、その命をいただいて生きているということが如何に有難いことか。「ありがとう」は「有ることが難しい」と描きます。命をいただくことは難しい。その命をいただいたことに感謝、生きていることに感謝。ありがとうとは命に感謝。そのくらい重みのある感謝の言葉なのです。