朝田寺・永代供養のお墓
「おっさん、朝田の地蔵さんで、私の最後を見てくれへんか」
おばあちゃんは、3日しか共にしてないご主人を戦争でなくし、以来一人で生活してこられました。そんなおばあちゃんの願いを叶えてあげたいと石屋さん(松阪石徳)に相談したところ、「おひとりで先のことを困っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるから、造るなら、永代供養の墓を」とできたのが、『道明之廟』です。
40㎝四方の区画に通常の墓石の3分の1ほどの大きさの石碑が24基立てられる設計で、墓石の下が納骨できるようになっています。葬儀のお世話・墓石の建立・50回忌までのご供養をお寺が行うものです。
相談を受けたおばあちゃんは、お亡くなりになりましたが、親戚の皆さんから愛されていたのでしょう。お盆やお彼岸・祥月命日はもちろんのこと、親戚の方々がよくお参りされ、お花や線香がたえません。現在10基の墓石がたっていますが、家族墓に負けないくらいお花があがります。
人は死んで真の人柄が分かるんでしょうね。「身寄りがない人=ひとり」じゃ決してないことを、永代供養墓を見ながら感じています。自分が人のために何をしてきたか、どれだけのことをしてきたかが大切なんですよね。