朝田寺

朝田寺の文化財~建造物・本堂

朝田寺本堂 慶安5年(1652) 入母屋造 本瓦葺 S54.3.23県指定 梁間3間、桁行6間で、外陣・内陣・内内陣をそれぞれ2間に取る。本尊地蔵菩薩立像(国指定 平安前期)を安置する。 国指定の曽我蕭白筆『唐獅子図』は内々陣、地蔵菩薩を安置する須弥壇の東西の本堂壁面(板壁)に貼ってあった、もとは壁貼り付け画である。 創建当時は、梁間3間、桁行4間の建物で、のちに信仰が高まり、参詣者が増えたのであろう。安永7年(1778)に2間分を増築し、現在のような造りとなった。2間分増築した結果、本堂が低く見えたのだろうか、礎石上に方形の御影石を乗せて建物全体を30㎝ほどかさ上げしており、『本堂あげ方の図』が残されている。内陣の天井を見ると、元の須弥壇があった場所の格天井(ごうてんじょう)が長方形に出っ張った形で残っている。 本堂は、妻入りで、正面から見ると、大きく八の字に開いた入母屋造りの屋根に重厚さを感じる。地方寺院は丁寧な造りで、桃山時代建築の遺風を残している。 伊勢の船大工阿部久五郎によって建てられる。    
朝田寺 本堂

朝田寺 本堂

朝田寺 本堂

本堂~西から見る