曽我蕭白筆 布袋図(朝田寺蔵)
縦31.5 センチ、横49.6 センチの小品である。
蕭白は酒を好んだらしい。酒を飲んで少し良い気分になった時、そこにあった筆をとって描いたのだろうか。
讃にあるように、「布袋さんが、袋につまずいてスッテンコロリンと転んでしまった。その時にそばにあった琴がなった」と。
あまりに袋が大き過ぎて、足を上にほおりあげたまま起き上がれないユーモアスな布袋を描いている。
ころんだ布袋を頭から描いた顔の表情が実にかわいく、思わず笑ってしまう。
小品だがこの作品のファンは多い。