朝田寺

朝見むかしむかし④

佐久米古墳群

真盛橋の北(川下へ)200m、金剛川と真盛川の間に位置するのが糠塚

その東150mに位置するのが丸山塚

県道大淀線が国道42号線と交わる信号手前100m、道路が区の字に曲がるあたりにあったのが大塚山古墳

大塚山古墳は地籍図から全長45mほどの帆立貝式古墳と推定され、鏡3面と眉庇付冑が出土しています。鏡は松阪市の文化財センターに保存されています。冑は流れ流れて今はメトロポリタン美術館にあります。県道を造る際に古墳の土が使われ、作業に当たった村人たちが骨董屋に流したそうです。

こうした出土品から5世紀後半の頃の古墳と推定されます。当時、松阪市域では、大塚山古墳と宝塚2号墳、岡本1号墳(高地蔵古墳)の3基の帆立貝式古墳が確認されていて、3つの大きな勢力があったことが想定されます。

朝見地区では、縄文時代後期・弥生時代後期・方形周溝墓・古代・中世の様々な遺跡も発掘されていて、氾濫原でありながら古くから人々が生活されていたことがうかがわれます・