
松阪市の東、明和町斎宮は、伊勢神宮の祭祀を司る斎王が住まいした場所として、国指定史跡に指定され、発掘調査が続けられ、史跡としての整備が進められています。斎王は天皇家直系の未婚の巫女です。都をでた斎王は、下樋小川で、俗界との別れを告げ、禊(みそぎ)を行い、神領に入ります。都から斎王宮への群行は奈良時代から室町時代まで続いたそうです。この群行が行われるのは、天皇家に忌み嫌う事があったときです。そうした事態がなければ、巫女様はずっと斎王宮にいて、伊勢神宮と斎宮との間を往復しながら、祭祀を司っていたのです。
県道37号線を伊勢方面に進み、東松阪駅から来る道との交差点を左折、清生町の信号を過ぎた次の信号手前30mを折り返すように左折、50m程進み左折してすぐの右に『斎王下樋小川御祓所跡』と刻まれた碑が建てられています。
ただ、本来の場所は名古須川より東とされ、この場所ではないようです。

明和町では、毎年6月に斎王まつりが開かれ、斎王の群行を再現しています。ちなみに今年の斎王まつりは6月7日(土)です。