この神事は、毎年二月十一日、和屋・立田・朝田の三町で行われるおまつりで、松阪市の文化財の指定を受けています。
この神事は、7~8mの青竹に幣を付けたオハゲを、和屋町から立田町、立田町から朝田町へと送ります。
よいよいと掛け声をかける若者たちに担がれたオハゲは、和屋町の畠田神社を出発し、獅子に見送られて農道を立利(立田)へと一気に駆けます。
若者たちはm和屋町と立田町の境でオハゲを斜めに刺した後、和屋町へと駆け戻ります。和屋町に帰ると、田んぼの中で出迎えた獅子ともみ合います。、もみ合いが激しい程豊作だとされます。
一方、立田町では、このオハゲを引き抜いて持ち帰り、穴師神社で祭典を終えると、紙垂れを付けた柳の小枝を手に持って、よいよいと言いながら、オハゲを朝田町に送ります。朝田町では、朝から村中を清めて回った獅子が先頭に立ち、よいよいとオハゲを出迎え、オハゲは意非多神社(土の宮)に納められます。
これの神事も長田荘司忠致のお話に関係しています。
この神事は、首を打たれた長田荘司忠致が通った道ぞいは、その時から作物が取れなくなったので、忠致が逃げた道を清め悪霊を追い払うために始まったといわれる、900年続く古い神事なのです。
