朝田寺坊主の独り言

これまでの仏様を整理すると、初七日から百ケ日までの仏様は次のようになります。

初七日(不動明王)・二七日(釈迦如来)・三七日(文殊菩薩)・四七日(普賢菩薩)・五七日(地蔵菩薩)・六七日(弥勒菩薩)・七七日(薬師如来)・百ケ日(聖観世音菩薩)・一周忌(勢至菩薩)・三回忌(阿弥陀如来)・七回忌(阿閦如来)・十三回忌(金剛界 大日如来)・十七回忌(胎蔵界大日如来)・二十三回忌(愛染明王)・二十七回忌(金剛界 大日如来)・三十三回忌(虚空蔵菩薩)・三十七回忌(金剛薩埵)・五十回忌(三回忌に準ずる)・百回忌(十三回忌に準ずる)

私の父が亡くなって、23年になります。四十九日・百ケ日が済み、初盆が終わると、ちょっとホッとします。一周期・三回回・七回忌・・・・・・父の兄弟も親戚の叔父や叔母も元気で、父との思い出話に花がさきます。十三回忌・・・・十七回忌、次第に参加いただく方が一人・二人と欠け、「この次は来れないかもしれないな」なんて言葉が出るようになって、・・・・・・。昨年の23回忌は、叔父夫婦と私の子供家族3組の参加となりました。

父を知るのは、叔父夫婦、私たち夫婦、子供3人の7人。長男のお嫁さんと子供2人、長女の旦那、次男のお嫁さんと子供1人の6人は、父の顔をしりません。だから父のことはほとんど話題になりませんでした。そんなので年忌をする意味があるの????

私は思うのです。父がこうして私たち家族を集めてくれているんだと。「私の年忌の時くらい、家族全員が集まるように」。次男は近くに住んでいますが、長男は東京、次女は相模原。お盆や正月に帰ってきても、時間差でみんながそろうことはありません。全員がそろうのは年忌のとき。きっと父がみんなを合わせてくれているんですよね。

27回忌・・・・33回忌・・・37回忌・・・・・・・新しい顔が増えているでしょうか。

年忌って、亡くなった人を供養するためのものでもある一方、生きている私たちのためのものでもあると思いませんか。